【就労】発達障害主婦の考える就労継続支援A型の歩き方

障害者福祉
おこげ
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こんにちは!ASD主婦ブロガーのおこげです。

私は現在「就労継続支援A型」と言う福祉施設を利用して福祉的就労に就いてます。この施設を利用して8ヶ月が経とうとしている今考える就労継続支援A型の利用法について書いていこうと思います。

就労継続支援A型とは?

就労継続支援A型とは障害者総合支援法で定められた就労支援施設です。病気や障害により一般企業での就労の困難な方へ就労の機会の提供や訓練を行う場となっています。

似たような施設として就労継続支援B型と言う施設があります。二つの施設の大きな違いとして、雇用契約の有無が挙げられます。

就労継続支援B型は雇用契約を結びません。そのため働いて得られるお金は「工賃」として支給されます。この工賃は施設によって様々ですが大体のB型が最低賃金を下回っているのが現状です。

それに対して就労継続支援A型では雇用契約を結びます。そのため働いて得られるお金は「給料」として支給されます。原則として最低賃金以上の給料が支払われますし、雇用保険や有給休暇もありますし、場合によっては社会保険の加入も可能です。

就労継続支援は就労移行支援とは違い、利用期間に期限はありません。そのため利用を続けたいと言う希望があれば長期の利用が可能となっております。

就労継続支援A型のメリットとデメリット

一般的な就労継続支援A型の概要については以上になります。

続いては私の思う就労継続支援A型のメリット・デメリットについてお話ししていこうと思います。

就労継続支援A型のメリット

障害者が就労に向けた訓練を行える場は就労継続支援A型以外にもあります。例えば就労移行支援や障害者職業センターの就労準備支援、障害者職業能力開発校などあります。先にあげた就労継続支援B型もそうですね。

しかしこれらの就労支援では給料がいただけないか、貰えたとしても最低賃金以下だったりします。一般就労できるまでの期間が長期化しそうな場合だと金銭面の心配がありますよね。人によっては家族を養う必要があったりすると無収入の状態で長期間訓練に通うのが難しかったりします。

就労継続支援A型だと、最低賃金以上の給与がいただけるので、金銭面の不安が軽くなるのは大きなメリットだと思います。

例えば、先にあげた就労移行支援は利用に期限があります。原則2年の利用が期限です。2年以内に就労に結びつき、利用を終える必要があるのです。

しかし就労継続支援A型には期限はありません。利用する人が自分から辞めたい意向を示さなければ何年も利用可能です。例えば治療に時間のかかる病気がある方は治療を続けつつ通うことも可能ですし、長期入院や療養により体力が落ちた方も時間をかけて就労に向けた訓練を行うことができます。

就労継続支援A型と一般就労との1番大きな違いは、職業支援員や生活指導員と言った職員がいることです。日常生活の困りごとや仕事をする上で課題に感じてることなど気軽に相談できる支援員がいるのは心強いことでしょう。支援員に対して不満がある場合などはA型を利用する際に「サービス等利用計画」と言う計画案を立ててくれる相談員に相談することも可能です。

就労継続支援A型のデメリット

就労継続支援A型が多い地方の場合は選択肢も多いため自分のやってみたいことや特技、キャリアを活かしたA型を選ぶことが可能です。いくつかの施設を体験して職員や仕事内容が自分に合ってるか吟味することもできるでしょう。

しかし地域によっては就労継続支援A型の数が少ない場所もあります。その場合は隣町まで通うことを検討したり、少ない選択肢から妥協して選ばなければならないこともあるかと思います。

就労継続支援A型は就労に向けた訓練を提供する場であって、一般の職場とは違います。そのためいくら仕事ができるようになっても昇進することもありませんし、昇給もそこまで多くは望めません。また、給料は大体最低賃金であることも多く就労時間が短いことも多いため、給料が低くなりがちです。

就労継続支援A型は就労支援施設です。他の障害者施設と同様、その世帯の前年度の収入に応じて利用料が定められています。そのため前年度にある程度の収入のあった方や同一世帯の人が働いている場合は利用料を払う必要があります。就労継続支援A型の場合は給料から天引きされることが多いです。

就労継続支援A型はある程度安定して通う必要が出てきます。原則として週5日、週20時間以上働けることが条件のところが多いです。そのため例えば病気で週に何度か通院する必要のある方や体力的に5日働けない方などは利用が難しくなる場合があります。

就労継続支援A型は施設での就労をメインとした施設のため、就職に向けた支援や相談が十分にできない場合があります。もしもA型を辞めて一般就労したいと思った場合はある程度自分で進める必要が出てきます。また、自分に合う職員や施設長に出会えて十分なサポートを受けられたとしても、その職員の異動や退職、法人の経営方針の変更などによってサポートが受けられなくなることもあります。

私の考えるA型活用術

就労継続支援A型を実際に利用して、私の考えたA型の活用の方法についてお話ししていきますね。

利用は自分なりに期限を定めよう

いくら就労継続支援A型の利用に期限が無いとはいえ、病気の症状が安定してきたり、自分の障害の傾向がある程度分かってくるなど、自分なりのゴールを満たせたのなら、いつまでもいる必要は無いのかなと思います。自分の障害や病状にマッチした仕事を探して就労した方が後々のキャリアアップにも繋がるためです。A型では昇進昇給はあまり望めませんからね。

とはいえ利用開始直後に慌てて期限を決める必要はないと思います。早い人だと2〜3ヶ月利用したあたりからボンヤリと自分なりのゴールが見えてくると思います。例えば私は利用開始してしばらく経って「期限は1年だな」と思いました。自分の中でゴールを決めたら、そこに向かってどうしていくか計画も立てられると思います。

この期限と言うのはあくまで自分の中で決めればいいと思います。早ければ半年で利用をやめる方も居ますし、病状などによっては数年利用を継続する方も居ます。自分の障害の状態や課題によって利用期限を自分で決められるのがA型のいいところだと思うので、人と比較せず、自分の納得のいく期限を定めればいいと思います。

他の支援機関と併せて利用しよう

就労継続支援A型は、例えば一般就労に向けて生活リズムを整えるだとか、集中力や体力をつけるだとか、コミュニケーション力をつけると言った「働くことによって得られる」課題解決にはとても強い施設だと思います。自分なりの目標を持って利用すれば能力を高めていくことが可能です。

ただ、先にもお伝えした通り、一般就労に向けた就職活動の支援や新たな技能の習得と言ったところの支援に弱いと言うデメリットもあります。内職作業メインのA型が、パソコンのスキルを習得させる訓練をしてくれるかというと、それは出来なかったりします。

そのためそのデメリットを補うためには他の支援機関や支援施設の利用を併せてみる、と言うのをお勧めします。

例えば3年ほど就労継続支援A型に通って基礎的な体力やコミュニケーション力を身につけた後、就労移行支援を受けてビジネスマナーや基礎的なパソコンスキルを身につけつつ就職活動を行うと言った感じです。

就労移行支援の利用はせずに直接一般就労したい場合は障害者職業センターを利用したり、障害者就労・生活支援センターと繋がりそこの支援を受けながら仕事を探すことも可能です。様々な支援機関と繋がりながら就労を目指すことができますので、一人で背負いこむ必要はありません。

多様な働き方を知ろう

就労継続支援A型は原則週5日、20時間以上働くことが利用の条件になっています。だからなんだかそれ位働けなきゃ一般就労は無理なんじゃないかと不安になる方も居ると思います。私もそうでした。

そんな時私は、あえて求人広告を見たり、様々な働き方について調べるようにしています。週2日から働ける仕事もありますし、今は在宅で働くと言う選択肢も出てきました。

様々な働き方を知ることで、自分の中の価値観が変わったり、力を抜くことができますから機会がありましたら様々な仕事について調べてみましょう。A型の働き方が自分に合わないということもあります。その時は何もA型を利用することに固執する必要は無いのかなと思います。

私もA型を利用して「私が外で働くリミットは週3日だな」と知ることが出来ました。それ以上働こうとすると精神的にしんどくなるようです。人によって働けるリミットは様々です。また、向いてる仕事や職場環境ならリミットを伸ばす事ができたりします。自分が何に向いてて、何が苦手かを探す場所としてA型を利用してみるのもいいかもしれません。

A型は職場ではなく「道具」その機能を知って十分に利用しよう

A型は雇用型の就労支援施設なので職場として見てしまいがちです。でもあくまで就労支援施設だと私は考えます。

A型の施設としての機能を活かしながら自分なりのゴールを決めて利用していくことで初めてその施設の有用性が出てくるのかなと思います。

本来の私は何が好きで将来的にどんなキャリアを積みたいか。それを注視しながらA型をどんどん利用していきましょう。

先にもお伝えした通り、ゴールまでの道のりは人それぞれです。他の利用者が自分より先にゴールしたからと言って慌てる必要はありません。ゴールが早ければいい人生になるかと言うと、そうとも限らないからです。あくまでもご自身の障害や病状に応じたペースで利用して行って大丈夫だと思います。何せ就労継続支援A型の利用期限はありませんからね。

焦りは禁物です。ぼちぼちいきましょうね。

ではでは、失礼します。おこげでした。

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