【暮らし】マキシマニストのサラブレッド発達障害主婦、捨て活にハマる

おこげ
おこげ

こんにちは!ASD主婦ブロガーのおこげです。

皆さんにはマイブーム、ありますか?

私のマイブームはズバリ「捨て活」です。

よくTikTokとかで「100日後に10キロ痩せる主婦」とか言って動画上がってますが、私も真似して心の中で「1年後にミニマリストになってる発達障害主婦」というスローガンを掲げてガンガン捨て活に励んでいます。

ミニマリストの方、増えてますよね。ですが少し前の私は彼らを冷めた目で見ていました。

「モノを持たないなんてなんだか貧乏くさい」

「モノの無い人生とか味気ないでしょ」

そんな風に思っていたのです。

こんな風に感じるのは、私の生い立ちが少なからず関係しているのかもしれません。

モノの溢れる家に生まれて

私は父方の祖父母と両親、2人の妹と言う比較的家族人数の多い家で生まれ育ちました。

同居していた祖母が、それはもうクセの強な人で、多分何らかの発達障害なんだと思うのですが、とにかくカネとモノへの執着が強かったです。所有物のハッキリしないモノがあるとどんどん取ってくるんです。ゴミ集積所にあった古着や雑誌(ゴミ集積所のゴミが何であれ持っていっちゃダメなのですが‥)、人がいらないと言った家電や家具もどんどん貰ってきますし、製材所にある木材の端切なんかも持ってきました。曰く「薪になるから」‥

祖母はカネを遣う事も大好きでした。テレビ通販が特に好きで、我が家にはひっきりなしに商品が届く状態でした。

そしてそんな祖母の血を引く父も、モノを買うのが大好き。

当時流行り始めたネットオークションに見事にハマり、相手を出し抜きお得なお値段で商品を買うことに喜びを感じているところがありました。仕事から帰るとすぐにパソコンを開き、寝るまでの間ずっとパソコンと睨めっこしていましたね。

そんなマキシマニストの色濃い血を引く私も、片付けが苦手でモノを増やすのが大好きな人間に育ちました。モノがあることに安心感を覚える、何も無い空間が落ち着かない。そんな風に感じる人間でした。

ここに父の名言を書き記しておきますね。

買い物の時、「どっちがいいか」って迷う時があるだろ?そんな時はどっちも買ったらいいんだよ。

おこげ父

精神科入院により開花したマキシマニストの血

社会人となってからもモノを増やすのが大好きだったのですが、不思議と精神的に安定するとモノを減らすことができたりして、私はモノを増やしたり減らしたりな日々を送っていました。

そんな私のマキシマニストの血がド派手に開花したのが、精神科へ入院した時。

当時アメブロで入院記録を書いていたのですが、ブログ仲間が楽天市場のオススメ商品を掲載していたんです。

そこで初めて私は「楽天お買い物マラソン」というイベントを知りました。

そこからは月に2回くらいあるお買い物マラソンでモノを買うことが楽しくなり、どんどん買いまくりました。

私の住んでた狭いアパートは段ボールのビルが立ち並んでる状態にまでなりました。貯金も底をつき、毎月の支払いに苦労するようになってしまいました。

結婚してからは100円ショップの下僕になる

そんな私でしたが、結婚を機にだいぶ金銭感覚が普通に戻ってきました。倹約家の夫が財布の紐を締めているので、独身時代のような奔放な出費はできなくなりました。そして私にも多少なりとも節約の意識が芽生えました。

な・の・で

買い物がしたくなると私は100円ショップへ行くようになりました。当時はこれを節約だと思っていました。

ツッコミを入れたくなる方もいらっしゃるかもしれませんね。

言ってあげていいんですよ?

「安物買いの銭失いだよ」って。

多い時は週に4日は100円ショップへ行ってました。あまりにも色んな100円ショップに行くのでどの100円ショップが何の商品が強いか把握してました。店ごとにラインナップが微妙に違うんですよ。

100円ショップが無いような土地に転勤したらどうしようって言うのが当時の私の悩みでした。

キッカケは仕事

まあ私の不安をよそに、無事に100円ショップがある街へ引っ越してきたのが去年の春。

相変わらず100円ショップ巡りを楽しんでいたのですが、そんな私に変化が訪れました。

仕事を始めたんです。就労継続支援A型という就労支援施設で働き始めました。

結婚して3年間、私は専業主婦でした。精神的に不安定だったので就労が難しかったのです。

ようやく精神的な不安定さも少なくなり、仕事もできるようになりました。

働き始めて初めて知ったのですが、私って働くのがめちゃくちゃ大好きでした。内職のような仕事をしているのですが、どうやったら生産性が向上するのか考えるのがめっちゃ楽しくて仕事の魅力にハマりました。

初めてお給料をいただいた時は感激しました。自分の存在を肯定されたかのような気持ちになって嬉しかったです。

初任給で買ったのは夫へのプレゼント。ダウンを買いました。

それ以来私は一度もA型で頂いたお給料に手をつけていません。

モノ=豊かさではないことに気付いた

毎月お金が入ってくる安心感は、私の心に安定を生みました。

お金はあるんだからいつでも買える、なら今買わなくていいんじゃない?

そう思えるようになったんです。

今までは「今持ってるカネはいつ無くなるか分からないから、あるうちに使ってしまおう」こういう考え方だったんです。

浪費には終わりはありません。世の中はモノも、それをどうにか売ろうとする人も溢れているからです。世界中にあるモノを全部自分のものにするまで終わらないかもしれません。

そんな終わりのないものに、人は不安を抱えて心を病むのかもしれません。

私はずっといつお金が無くなるのかという不安で頭がいっぱいでした。

私が欲しいものが買えなくなるのはいつだろう。早く買っておかなきゃ!と追い立てられるようにモノを買い集めていました。

今まで色んな精神のお薬を飲んできましたが、1番私のこころを健康にさせてくれたのは「仕事」です。

仕事をすることで、お金が無くなる不安が解消されました。そして自分でもお金を稼げるという事実は私に自信を与えてくれました。

転勤族の妻なので仕事に就くのは一苦労するでしょうが、私はもう専業主婦には戻らないでしょう。

心に羽が生えた時、私は捨て活を始めた

仕事を始めて4ヶ月が経過した頃、今年の初めあたりから、私は捨て活を始めました。

手放す方法としては「ゴミとして出す」事もしましたが、初めての試みに挑戦しました。それが「寄付」です。

キッカケは年末年始に帰省した際、姪っ子と折り紙遊びをしたことでした。

本当に楽しそうに折り紙で遊ぶ姿を見た時、頭に浮かんだのが我が家にある段ボール一個分にもなる折り紙のことでした。

私一人では使いきれないこの折り紙を、子どもたちに使ってもらいたい。

そう思ったのです。

私は自宅に戻るとすぐに近くの保育園に電話をかけていました。

折り紙を持っていくと保育士さんは本当に喜んでくれて「子どもたちが喜びます」と感謝の言葉を下さいました。

私の心に羽が生えた瞬間でした。

それ以来、寄付できる状態のモノはボランティア団体などに積極的に寄付するようにしています。

捨て活リバウンドをしないための工夫

私は過去に何度か捨て活ができた事もありました。

しかし何度もリバウンドをしているのです。

今回の捨て活で最後にしようと決めています。

そのために私がしていることを箇条書きにあげていきます

  • 焦って手放さない。
  • 節約・蓄財の勉強も並行して行う。
  • 捨て活をする事でどんな生活を手に入れたいのか明確にする。
  • 夫のモノは勝手に捨てない。
  • 安易にモノを買わない

思いつくあたりでこれくらいです。これらについてはまた別の機会に書いていければと思っています。

捨て活をして、もっと身軽に生きていく

いかがだったでしょうか?私の人生、めちゃくちゃでしょ?

精神科に入院した時の話なんかもまたいつかできればなと思います。

私は祖母の代から続くマキシマニストの血を、私の代で終わりにしようと思っています。

マキシマニストであっても自分をコントロールできるのなら、そのままでもいいと私は思います。モノをたくさん持ってても素敵に生きてる方もたくさんいらっしゃいますから。

でもコントロール不能になったマキシマニストは時に人生を狂わせます。

そしてモノがたくさんあっても人は幸せにはなれないのです。

私の父は、モノをたくさんたくさん持ってましたが、自死しました。形見分けで貰ったモノを、私は今何ひとつ持ってません。なんとなく父の「執着」を受け継いでしまったように感じて、心が荒れるので手放してしまいました。

あんなにモノをたくさん持ってた父から何も受け取らず、あるのははにかんだ笑みで私と一緒に映る父の写真だけです。

私の幸せはモノのある無しでは決まらない。

そう思うから今、私はモノを手放す事ができています。

私の心を救ってきたのは形に残らないモノばかりです。

仕事、寄付された時にされた感謝、家族や友人の温かい眼差し。

形には残りませんが、私の心をいつも助けてくれます。そして私も誰かの力になる形なきものになりたいと今は強く思うんです。

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